広く一般に雅楽は昔からは演奏者と、製作者を別にしていたといわれます。しかし、笙の演奏者は名器を後世に残した事で知られています。
また篳篥、笛などの楽器も実際には多くの演奏者が製作していたようです。
工房SONOでは雅楽道友会の職員が演奏者ならではの感覚で、「確かな楽器作り」を指針に楽器を製作しております。
※申し訳ありませんが現在、在庫がございませんのでご予約注文にて承っております。
笛 | 龍笛 | 150,000円(税込)~200,000円(税込) | 管の特徴がでやすい楽器なので価格に幅があります。 |
高麗笛 | 132,000円(税込) | ||
神楽笛 | 143,000円(税込) | ||
笛修理 | 調律と調整 | 33,000円(税込) | 音程を調律し、笛本来の音色に調整致します。 |
籐の巻直し | 38,500円(税込) | ||
樺の巻直し | 110,000円(税込) |
笛部門は、龍笛、高麗笛、神楽笛の三管を作成しております。
笛の製作で一番大切なのは調律とその響きです。
やはり演奏者にとって実践で使えるかどうかという事が最も重要になってきます。
私の笛製作は調律と響きに納得がいくまで何回でもやり直します。中には1回で旨くいくものもあれば、そうでない物もあります。その素材で引き出せる限界に到達するまで 決してお客様にお渡ししないのが私の心情です。
次にその容姿です。調律とその響きが良くともその容姿が美しくないと笛に愛着がわきません。
容姿に関しましては凡そ10年間、元宮内庁のある先生からご指導頂きました。先生が「良く鳴っても容姿が美しくないと吹く気がしないね」とよく言われますが、その言葉を忘れず笛の形状製作をしております。
笛 製作:藤脇 亮
篳篥
篳篥(管) | 66,000円(税込)~ | |
蘆舌(リード) | 3,000円(税込) | 平成30年10月1日より値段改定 |
篳篥の管製作は息の抜け、音のバランスを要と考え製作しております。
楽器は図もちの広さなども含めリードとの相性がありますのでお試しになって購入される事をお勧めいたします。
リード製作は広く一般の方が吹き易いように製作しております。
太さ、柔らかさ等に関しましては、できる限りではありますが、注文にお応えして製作しています。
篳篥 管・蘆舌(リード)製作:新屋 治
笙
※現在、笙の管は数量限定で製作しております。
笙(管・リード付) 350,000円(税込)~ ※ケースと袋は別売
リード(1枚) 6,800円(税込)
リード一具(15枚) 100,000円(税込)
調律 8,000円(税込)~15,000円(税込)
洗い調律 16,500円(税込)〜27,500円(税込)
笙のリード製作
笙のリード製作にあたり、幾つかの述べたいと思います。まずリードを製作するには、取り付ける楽器がなければなりません。
理由は楽器の竹の内径と根継の具合によって音が変わるからです。それぞれの楽器にあった音や演奏者の好みもありますので、それに合わせて切るのがベストだと思います。そのためには当然時間がかかります。先述しましたが、竹、根継の具合により音が大きく変わりますので自分で切り直しができると一番良いと思います。
私は笙のリード製作担当なので、当然リードのみでもお売りしますが、本来は皆様自身(演奏者)がリードの切り方を勉強し、自分好みの音を作りだす事が理想と考えております。
笙 リード製作:田中正之
笙の洗い替え・調律
雅楽道友会にて平成24年(2012)より前担当者と交代する形で、笙の洗い替え調律作業を担当させて頂いています。
雅楽道友会の楽器製作部門では入会当時、笛・篳篥の楽器製作部門から始まり、笙のリードの材料作りから枠切り部門へ、そして現在の笙の洗い替え調律へと必要に応じる形で様々の事を経験いたしました。
洗い替え調律に際しまして、お預かりした管は1つ1つ記録を取らせて頂き管理をしています。管・袍(頭)の埃の除去をはじめ、食品添加物由来成分の除菌・消臭を行っています。錘は基本的に取り換えさせて頂いています。
空鳴りや荒鳴の為の船の埋め物に関しましては、初回に限り一度取り除いて調律を行い必要に応じて施すようにさせて頂いています。
その他、調律に必要な作業で屏上を広げる・リードの削り直し等の作業につきましては、事前にご相談させて頂きご了承を頂いてから行わせて頂いています。
洗い替えを終えた管は音の変化が頻繁に起こります。
私共では、音が安定するまでに多くの日数・時間を掛けさせて頂いています。作業時間は余裕を持って御依頼頂く様お勧めしています。また、先約の為に早急に取り掛かる事が叶わない事もございますので、事前にご相談頂ければ幸いです。
尚、緊急を要する場合には応急処置にて対応させて頂く事も出来るかと思いますので、ご相談くださいませ。
笙 調律・調整:今西靖志
竹について
基本的に竹の材料は人口煤の竹(EDS工法により加工された竹)を、巻の材料は籐を使用しております。(材料の有無にもよりますが、煤竹の楽器樺巻の楽器も製作しておりますので、ご希望の方はご一報ください)
EDS研究所HP http://www.eds-lab.jp