童舞について

雅楽道友会では童舞である迦陵頻、胡蝶の舞人を随時募集しています。

迦陵頻

古くから雅楽には童舞(どうぶ、わらわまい)といい、元服以前の子どもが舞う舞楽があります。
平安の御代などには公卿の子弟が管絃の遊びや御遊、時には天皇にお見せするために舞われてきました。童舞の定義としては子どもが雅楽曲を舞う事を意味するのですが、雅楽の中には童舞のみとして選定される曲があります。左方舞楽の迦陵頻、右方舞楽の胡蝶です。迦陵頻や胡蝶は源氏物語二十四帖「胡蝶」の中にも、光源氏の邸宅である六条院の催しとして

鴬のうららかなる音に、「鳥の楽」はなやかに聞きわたされて、池の水鳥もそこはかとなくさへづりわたるに、「 急」になり果つるほど、飽かずおもしろし。「 蝶」は、ましてはかなきさまに飛び立ちて、山吹の籬のもとに、咲きこぼれたる花の蔭に 舞ひ出づる。宮の亮 [すけ]をはじめて、さるべき上人[うへびと]ども、禄取り続きて、童べに賜ぶ。鳥には桜の細長、蝶には山吹襲[やまぶきがさね]賜はる。

などの記載があり、ここでの鳥とは迦陵頻の事で、蝶とは胡蝶楽の事になります。

平安の御代から脈々と現代に繋がってきた「国風文化」をお子様に体験させてみたいという方がいらっしゃいましたら雅楽道友会までご連絡ください。

胡蝶

お稽古は不定期で月1回程度です。
迦陵頻のお稽古は神奈川県高津区の末長杉山神社にて行います。
胡蝶のお稽古は東京都品川区の下神明天祖神社にて行います。
古くは元服以前の小児が舞うものでありましたが、こちらのお稽古では厳密な年齢や身長の制限は設けませんのでご希望の方は雅楽道友会までお問い合わせください。